この記事では、これからコナンの映画を見たい人に向けて、コナン検定1級の筆者が見る順番を紹介しています。
まず、コナンの映画は続きものではありません。
1本で1つの事件が完結しているので、手当たり次第見ていってもある程度は楽しめるとは思います。
ただ、中には事前知識ありきで旨味を味わえるような「正直これは初心者向けではないな⋯」という作品も。
【よくある悩み】

コナン映画、気になるけど何から見ればいいの?



見る順番のおすすめが紹介する人によってバラバラで、結局どれから?
【ネットの声】



最初に見たやつがよくわからなくて離脱しちゃった



キャラが多すぎて混乱した…
そこで、「コナン映画を見たことがない人が100%楽しめる作品」という軸で“初心者におすすめの5本” と”見る順番”を解説します!
コナン映画の見る順番:迷ったらこの5本から!
「コナン映画の見る順番」の結論は、これから紹介する「初めてでも楽しみやすい」5作品から見ていくことです。
初心者におすすめの代表5本を、作品タイプ・ジャンルのバランスから厳選しました。
🏆 初心者向けおすすめ5選
コナン映画の見る順番は、まずこの5本を見て、さらに見たくなったら公開年度順に見ていくという順番がおすすめです。
(選定理由やポイントは次の章以降で説明しているので、気になる方はどうぞ。)


※【注記】
①まずは『時計じかけの摩天楼』から。
(→ 王道で全要素がバランスよく入っている、間違いない入口です)
②2〜5番は興味のあるものを好きな順で見てもOK!
補足:なぜこの5本なのか?〜2つの評価軸〜
- 原作キャラが少なく、かつ原作の知識が不要な作品
- テイストや内容のバランスが異なる作品
初心者が楽しみやすいのは、原作キャラが少なく、かつ原作の知識がいらない作品です。
見る順番のおすすめは、これらの「楽しみやすい」作品から見ていくことで、まずコナン映画のエッセンス(旨味)を味わえるはず。
また、コナン映画は、作品ごとに「作品のテイスト」と「内容のバランス」が違います。
特に重要なのが「ラブコメ」「ミステリー」「アクション」の3つの要素です。
軸 | 内容 |
---|---|
💖 ラブコメ | 恋愛要素。感情移入・青春ドラマが好きな人向き。 |
🧩 ミステリー | 殺人事件・謎解きの本格度。トリックや推理が好きな人向き。 |
💥 アクション | 爆破・カーチェイス・銃撃戦などのスリル。スピード感が好きな人向き。 |
「原作のキャラが少なく、かつ原作の知識が不要な作品」の中から、さまざまな雰囲気の作品を味わえるよう「テイストや内容のバランスが異なる5本」という評価軸で選んでいます。
作品タイトル | 💖 ラブコメ | 🧩 ミステリー | 💥アクション | テイスト・特徴 |
---|---|---|---|---|
時計じかけの摩天楼 | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ラブコメ×爆発の王道。新一と蘭の絆が胸アツ |
ベイカー街の亡霊 | ★ | ★★★★★ | ★★ | 仮想空間ミステリーの傑作。ストーリー重視派に◎ |
迷宮の十字路 | ★★★ | ★★★★★ | ★ | 和風の情緒×ミステリー。平次が活躍 |
漆黒の追跡者 | ★ | ★★★ | ★★★ | 黒の組織の動きと警察の合同捜査が交差する |
天空の難破船 | ★★ | ★★ | ★★★★ | 怪盗キッド×バイオテロのパニックアクション。キャラのコミカルな絡みも |
よくある失敗:初心者に向かない作品のパターン
コナン映画の中には、前知識が必要なストーリーなど、コナン映画を初めて見る人には取っ付きにくい作品もあります。
こうした作品は見る順番としては後回しにして、ある程度キャラやコナン映画の世界観に慣れてきてから見た方が楽しめます。
- 最近の作品(特に『異次元の狙撃手』以降)
- タイアップ企画作品・コラボ色の強い作品
1つずつ見ていきましょう。
❌ ① 最近の作品(特に『異次元の狙撃手』以降)
- キャラ数が多すぎて混乱しやすい
- 公開年度が最近のものほど、原作の知識・関係性が前提になっていることが多い
❌ ② タイアップ企画作品・コラボ色の強い作品
- タイアップやコラボのため、ザ・コナン映画という雰囲気ではなく、コナン映画のエッセンスを味わいきれない恐れあり。初めに見る5作としては適さない
❌️コラボ作品:
『11人目のストライカー』『絶海の探偵』『業火の向日葵』
このあたりの作品は初めは避け、コナン映画に慣れてきてから見ることをおすすめします。
おすすめ5作品のあらすじと見どころ
ここからは、「コナン映画の見る順番」で初めに見る作品としておすすめした5作品のあらすじと見どころを紹介していきます。
時計じかけの摩天楼
あらすじ
- ある夜の殺人事件を皮切りに、爆弾を使った連続放火が発生。
- 犯人は鉄道の環状線にも爆弾を仕掛けたと予告し、コナンは爆発を阻止すべく奔走する
- やがて事件は、ある建築物を狙った計画的犯行であることが判明
- クライマックスでは、爆弾が仕掛けられたビルに閉じ込められた蘭が、命がけで解除に挑む
見どころ
ラブコメ×ミステリー×アクションのバランスが絶妙で、コナン映画の中でも特に見やすい一本です。
コナン映画はサブキャラが主役になることも多い中で、本作は新一と蘭の関係が物語の軸となっており、王道感はピカイチ。
また、コナン映画といえば爆発が名物で、ファンからは「爆発は春の季語(※コナン映画の公開は毎年春のため)」とも言われているほど定番の演出なのです。
そんなシリーズ名物ともいえる「爆弾」が最も意味を持って描かれている作品で、コナン映画の初めの一本として自信をもっておすすめできます。
最大の見どころは、蘭が新一と通話しながら爆弾解除に挑むクライマックス。二人の絆が決断の鍵となる、胸アツな展開は必見です。
シティポップ的な雰囲気を感じさせるエンディングテーマもおしゃれで、都会を舞台にしたストーリーと絶妙にマッチ。
観終わったあと、「コナンって本当に子ども向けだっけ?」とふと立ち止まりたくなるような、大人の雰囲気が漂う余韻が残るのも最高ですね。
ベイカー街の亡霊
あらすじ
- コナンたちは最新の仮想体感ゲーム「コクーン」の完成披露パーティーに参加するが、ゲームが突如暴走。
- 19世紀ロンドンを舞台に伝説の殺人鬼を追うミッションに挑みながら、隠された謎と罠に立ち向かう。
- 極限のサバイバルの中、コナンたちは知恵と勇気で未来を切り拓けるのか。
見どころ
仮想世界と現実の殺人事件、そして人間ドラマが絡み合う、シリーズ屈指の名作。映画サイトなどのコナン映画人気ランキングでも、常に上位に名を連ねる一本です。
ネット上の高評価はもちろん、筆者のまわりでも「好き」という人が多く、「本当にファンが多い作品なのだなー」と実感する場面が少なくありません。
物語の舞台は、シャーロック・ホームズの世界を再現した仮想空間。ゲーム内で負傷すると現実の命にも関わるという衝撃的なルールのもと、極限のサバイバルが繰り広げられます。
ストーリーの面白さだけでなく、天才を抑圧する日本の教育制度や世襲制への批判といった社会風刺も織り込まれており、エンタメの枠を超えて観る人に問いを投げかける作品です。
「コナンでこんなに考えさせられるとは思わなかった」――そんな感想を抱く人もきっと多いのではないでしょうか。
個人的には、コナン=子供向けという概念をぶち壊してくれる一作だと思います。
迷宮の十字路
あらすじ
- 東京・大阪・京都で能面姿の犯人による連続殺人が発生
- 被害者は古美術品窃盗団「源氏蛍」の元メンバーで、残るメンバーの正体を追いコナンと平次は京都へ向かう
- 仏像の窃盗事件も浮上し、コナンたちは謎の絵にこめられた暗号を解きながら真相に迫っていく
- 物語の中では、平次の初恋の記憶も鍵に
見どころ
京都を舞台に、義経と弁慶をモチーフにした和風情緒あふれる作品で、和のテイストが好きな人にはたまらない雰囲気があります。
暗号を解きながら話が進んでいくので、謎解きマニアは特に楽しめると思います。
服部平次が活躍し、初恋の相手と思われる人物が登場するラブコメ要素も見どころ。
アクションと推理、そして青春の要素が絶妙に絡み合う一作です。
実は、コナン映画では回想以外で新一本人が登場することはめったにないのですが、本作はその貴重な一作でもあります。
漆黒の追跡者
あらすじ
- 七夕の頃、東京・神奈川・静岡・長野で6人が犠牲となる連続殺人事件が発生。現場に残された麻雀牌を手がかりに、警察は合同捜査を開始
- 一方、黒の組織もある目的で警察に変装して潜入、コナンの正体も突き止めており絶体絶命のピンチに
- 連続殺人事件と黒の組織の事件が意外な形で交差する
見どころ
「コナンの正体が黒の組織にバレている」この緊張感たっぷりのスタートに、思わず引き込まれます。
「組織のメンバーが警察の誰に化けているのか?」と、推理しながら見ると楽しめるので、おすすめ。
事件が2つ同時に動き、絡み合っていくスリリングな展開に、何度もゾクゾクさせられました。
前の章では「原作キャラが多いものは避けよう」と話してきたのに、警察キャラがたくさん出てくるので一瞬戸惑う人もいるでしょう。
しかし彼らはミスリード役で、背景や関係性を知らなくても十分楽しめる仕掛けになっています。
ということで、今作に限りキャラが多くても問題なし。むしろ「誰が組織のメンバーか?」という推理がより面白くなっていると思います。
天空の難破船
あらすじ
- 武装グループが研究所から殺人バクテリアを強奪し爆破、テロ組織「赤いシャムネコ」が犯行声明を出す
- 同時期、怪盗キッドの犯行予告を受け、コナンたちは飛行船に
- ところが飛行船はテロリストにハイジャックされ、バクテリアと船内に仕掛けられた爆弾で混乱に陥る
見どころ
殺人ミステリーではなく、バイオテロというコナン映画の中では異色の題材が目を引きます。
ハイジャックされた船内で、乗客が次々とバクテリアに感染していく緊張感漂う状況下で、コナンが敵の目を盗んで仕掛けられた爆弾を解除していく機転が見どころ。物語はハイジャック犯の意外な目的に収束します。
また、キッドとコナンの絡みや、キッドと蘭のキス騒動など、コミカルなキャラクター同士のやり取りが、物語のスパイスとして効いているな、という印象も。
キャラ同士の軽快な掛け合いが、ハイジャックやバイオテロといったシリアスなテーマを中和していて、エンタメ作品として重くなりすぎずに楽しめるバランスが魅力です。
コナン映画をさらに見たくなったら! 見る順番
前章でおすすめした5作品を見た後、「もっとコナン映画を見たくなった!」という方もいることでしょう。
ここからは、その次にどのコナン映画をどんな順番で見ていくのがいいのか、おすすめの「見る順番」を解説していきます。
公開順が安心
初期の作品はシンプルで初心者向けで、年を追うごとにキャラが増えて“上級者向け”になっていきます。
見る順番としては、公開順に見ていくとキャラクターや世界観に少しずつ慣れていけるので、無理なく楽しめますよ。
できれば『異次元の狙撃手』あたりからは、登場するキャラについて軽く予習してから見ると楽しみが増すと思います。
✅️もっと見たくなったら⋯
【公開順に視聴】がオススメ!
- 14番目の標的(1998)
- 世紀末の魔術師(1999)
- 瞳の中の暗殺者 (2000)
- 天国へのカウントダウン (2001)
- 銀翼の奇術師 (2004)
- 水平線上の陰謀 (2005)
- 探偵たちの鎮魂歌 (2006)
- 紺碧の棺 (2007)
- 戦慄の楽譜 (2008)
- 沈黙の15分 (2011)
- 11人目のストライカー (2012)
- 絶海の探偵 (2013)
- 異次元の狙撃手 (2014)
- 業火の向日葵 (2015)
- 純黒の悪夢 (2016)
- から紅の恋歌 (2017)
- ゼロの執行人 (2018)
- 紺青の拳 (2019)
- 緋色の弾丸 (2021)
- ハロウィンの花嫁 (2022)
- 黒鉄の魚影 (2023)
- 100万ドルの五稜星 (2024)
- 隻眼の残像(2025)
※興味があればクロスオーバー映画も
- ルパン三世 VS 名探偵コナン THE MOVIE
※『ルパン三世 VS 名探偵コナン THE MOVIE』はルパンとの特別クロスオーバー作品なので、通常のコナン映画とはちょっと別枠ですね。
まずは通常の劇場版から観るのがおすすめですが、余裕があればぜひこちらも楽しんでみてください。
⚠️視聴方法: 動画配信サイトで見られない時期も
コナン映画は期間限定配信のため、動画配信サイトでいつでも見られるわけではありません。
⚠️視聴方法のポイント
- 4月~7・8月: 動画配信サイトで視聴可能
- それ以外:DVDレンタルまたは購入で視聴可能
4月~7・8月: 動画配信サイトで視聴可能◎
コナン映画は、新作の公開に合わせ、例年4月から7・8月頃にかけて期間限定で配信されています。
参考:例年のコナン映画配信状況 (DMM TVの場合) | |
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2023年 | 4月14日〜7月14日まで |
2024年 | 4月5日~8月31日まで |
\ サブスク最安値 /
それ以外:動画配信サイト❌️ DVDで
配信期間外に視聴するには、DVDレンタルまたはDVDを購入することになります。
店頭だと見たい作品の在庫がない場合もあるので、宅配レンタルが便利でおすすめ。
\ 自宅からDVDをレンタルできる /
おわりに:この5本だけでも“コナン映画のエッセンス”が味わえる!
最後に「コナン映画の見る順番」の結論をまとめます。
🏆見る順番まとめ:
- 初心者でも安心して見られる“はじめの一歩”は『時計じかけの摩天楼』
- 次は『ベイカー街の亡霊 』『迷宮の十字路 』『漆黒の追跡者』『天空の難破船』から順不同
🎬 さらに見たくなったら:
公開順に順番に追うのがオススメ!
この記事を参考に、ぜひコナン映画の世界を堪能してください!